試乗車はケイマン、2.7Lタイプ。いわゆる素って言うやつだ。
ケイマン(PDK搭載車):全長×全幅×全高=4380×1800×1295mm/ホイールベース=2475mm/駆動方式=MR/2.7リッター水平対向6DOHC24バルブ(275ps/7400rpm、29.6kgm/4500-6500rpm)/価格=659万円
エクステリアはフロントエアダム以外はケイマンSとの差異は大きな違いはないがさすがにスペック差を感じた。
カウンター嬢が持って来てくれたアイスコーヒーを飲み干した後にコーヒーを飲むまで待ってもらっていた担当の方を呼んで貰った。早速、ケイマンに乗り込む。
少し乗り込む際に頭を掠めたが大したことはなかった。
インテリアを眺めながら助手席に座った担当者の方と話をする。インテリアを眺めてもびっくりする高級感はないがブラックのインテリアが落ち着いた雰囲気を出している。ダッシュボードのシボもまずまずいい感じだ。センターコンソールの形状から来る包まれ感はスポーツカーを演出してる。ええ感じやね(笑)
久しぶりにキーをひねってエンジンに火を入れた。
驚くような迫力は感じない。車内にもエキゾーストノートは最小限にしか入って来ない。後で車外で聞いたエンジン、排気音は結構な迫力だったので遮音性が優れているせいだろう。
ダッシュボードの右下にあるブレーキを解除し車を走らせた。
国道にゆっくりと出て信号待ちとなる。
まったく、普通の車でスポーツカーを感じることはない。エンジンが停止した。
『アイドリングストップですね!この後が興味あります』俺
信号が青になった。エンジンが再始動したが違和感はさほどなかった。BMWF30比でもケイマンの方が振動は緩やかだ。
『BMWで試乗した新型より違和感、不快感ないです』
「ありがとうございます」担当者Kさん
指示された方向へ車を走らせて行く
『剛性感は凄いですねぇ~~!!物凄く感じます』
「ありがとうございます」
『でも、申し訳ないですが俺の車と比較してパワー、トルク感がないのは否めないです』
少し実はがっくり来てた。あまりにも普通だからだ。ま、街乗りでまったり乗ってる分には仕方ないか・・・
『スポーツモードにしてみましょう!』
スポーツプラスに助手席のKさんがしてくれた。
かなりいい(笑)レスポンスが上がった。それと同時に何やらエキゾーストノートも激しくなった気がした。笑
思わず笑みがこぼれだした。
指示器を出す際に触れたレバーが少しちゃちい。
『インテリアで残念なのはレバーがちゃちいですね!折れそうな気がする』
「・・・・少し、その辺は・・・・そうかも知れません」
『スポーツモードにするといい感じで加速しますね!』
さっきまでのもっさりしたまるで普通車ぽい感触から明らかに変化した。スポーツモードにするとアイドリングストップは解除されて信号待ちでもエンジンは止まらない。
信号が青に変わって交差点を左折しながら
『俺の車はアクティブステアリングってのが装備されてるんですけど少し余計にハンドルを切らないと回らない感じです』
「・・・・・」
『でも、リニアなハンドリングでいいですねぇ。アクティブステアリングに慣れてしまってるけどさほど違和感ないです』
直線でアクセルを意図的に深く踏んだ。物凄い豪快なサウンドでケイマンは加速を始めた。隣のKさんが顔と体が強張ったのを感じた。
『すいません。結構、回るし速い。それにブレーキも軽く踏んだけどよく効くのが分かります。さすがは神様ブレーキです』
「ありがとうございます」
『やっぱり、こんなとこ走ってるより箱根あたりのワインディングを走ると気持ちいいだろうなぁー!』
ファーストインプレッション
1.ノーマルモードでは物足りない感じです。パワー感、トルク感、スポーツ性がスポイルされてるのはやはり環境性能を重視してるせいかも知れない。アクセルレスポンスが緩い。スポーツ+のモードにすると対335比でもさほど不満のないレスポンスと迫力を味わえた。しかしながら速いと思うほどのことはない。
2.試乗車はパーシャルレザーシート。結構いい感じで座り心地、ホールド感が良かった。
3.車の剛性感は半端ない。がっしりした感触は凄いし塊感がある。足回りは強靭、それゆえに乗り心地はすこぶるいい。これ位の剛性感、足回りなら確かにハードな起伏のコースを走らせても動じないだろう。確かにニュルで素晴らしいタイムで走るだけのことはある。サーキット性能は素のケイマンにも俺の車は敵わないだろうとは思った。
4.剛性感、遮音性が優れているせいかエンジン音、排気音は車内に入って来ず高揚するには結構、アクセルを踏む必要がある。単純にオープンのボクスターの方がスポーツ走行を肌、耳、五感で感じることだろう。
5.ブレーキは安心感ある。さすがにポルシェのブレーキだ!って感じた。
6.スポーツエキゾーストシステムが付いてなかったせいか動画でみてたサウンドを体感できず。やっぱり、有る方が楽しそうだから付けたいとこだ。付けたいもんがいっぱいある。要はほとんど標準で付いてないんだぁー。。。
7.結論、素でも十分だ。とは言わない。やっぱりSに乗りたい。
Sが乗りたいのは現在の愛車よりスペックダウンの車でいいと言う妥協はできない感じがした。
オーナーになるならケイマンS。それはエクステリア、性能の両面で。
とは言え、素でもワインディングはかなり気持ち良さそうだけど普段でもスポーツプラスって言うモードで乗りそうだ。それでようやく335のノーマルモードに近い気がした。それとフラット6の体感するエンジン音、排気音は粗い気がした。
迫力はあるしNAでこの馬力、NAならではの吹き上がり感は爽快だ。しかしながら俺的にはフィーリングは直6サウンドの方が好みで心地よく感じたのも事実だ。コーナリング、スポーツ性能はおいといて普段乗り、ワインディング乗りでは直6ツインターボの方が俺には合ってる気がした。それなりの装備もあるしねぇ。。。
けど、かっこいいしコーナリングマシンだろうなぁ~。
クーペまにあな俺の心を捉えた車です。いい感じでした。
エンジン音、フィール以外に大きな不満があります。
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