待ちかねた様に喋り出す妹が
いつもより早口で毒を吐き出す。
毒を吐き笑う。
俺と話しをしてガスが抜けて笑えたらいいよ。
俺もその毒を笑いに代えれるし
お前の顔も見れて退屈しのぎになるから
『だいぶ、また不安定やねんなぁ』
俺の言葉にまた、延々喋り出す。
書けない(苦笑)
『振り返るとやっぱり俺の運命みたいなの感じる』
『何か道を選ぶ必要が有ったら、そのときその道を選ぶ様に
灯りが照らされてその道を選ぶしかなかった気がするから
お前もたぶん、その時が来たらそうなるんちゃう』
「そっかなぁ?」
『うん、俺ほんま運命感じるよ』
『道を選ぶ必要があると必然の道を選んだ気するわ』
離婚するために彼女が出来て
そして彼女と別れて
今の俺が在る
妹の家を出てふと思い出した。
ん?
あのときだけ、間違ったかも
長女が生まれて戻って来た嫁さんが
アトピーで痒いのか泣き止まない娘を見ながら
・・・・・・・・・・
俺は娘を抱いて
確か涙を流しながら
家を出ようとした。
玄関で嫁さんが土下座して泣いて謝って
あのとき
出るべきだったかも知れない。
サングラスを掛けイヤホンのボリュームを上げ
たばこに火を付けた。
Iridescent - Linkin Park
ドライブまにあ 日々燦々 / 真夏の懐葬
どっち食べようかなぁ~