世にも奇妙な父娘

深夜、目が覚めた。
娘が風呂から上がるのを待っていてソファで寝てしまった・・・
慌てて風呂に入ってコーヒーを飲みつつテーブルにある娘の薬箱を見る。

娘には命綱の様な大量の薬を曜日毎に飲み分けてて
こないだ
「ウチ、薬飲んでたら普通に元気で居れるからええねん」
発病したときとは違って自分の病気を理解し冷静に自分のこれからの人生を見据えてる娘がやけにたくましくなったと感じた。
まぁ、そりゃ今年３０歳だものな...なんて思いつつも昔と変わらぬ子供っぽい顔の娘が不思議だった。

昨日は最後の荷物を取りに行った。
何回来たか？たぶん一万近く高速代が掛かったろうか？
今回も母親が不在だったので喜ぶ娘に
『お母さんから連絡ないのか？』
「うん。。」
『お父さんとこ来たから縁切れるかもよ』
「ええねん。」
荷物を積み終わり車に乗り込み二人たばこを吸いながら
『けったいな親子やな！？』
にっこりと助手席で俺の顔を見る娘。
こんな親子居てないで！みたいな話に頷く娘とテレビのドラマより実際の生活、人生がドラマチック過ぎるわ！！なんて二人で車内で笑う。

「すっきりした！お父さん、ありがとう！！」
高速代は置いといて来月の引っ越し費用もあるし・・・
かさむけどやむなしか（笑）

昔から母親の顔色を気にしながら暮らしてたのを察してたし
７年前に一人暮らしを始め、ある種呪縛から解かれたようだった。
病気がきっかけで再度、母親と暮らして少し安心もしてたけど
やっぱりこうなって

俺を頼ってくれたことがまたまた不思議でもあり嬉しくも有り
３年ぶりの再会は運命のお導き
『これも運命やな』
娘も頷いて
「運命、運命」((´∀｀*))ヶﾗヶﾗ

娘の笑顔を見ながら
病気に屈せず、生きて行くがいい。
お前の横顔が輝いてるよ。

母親と切り離されたおたっき～なロケットのようだ

何だか急ににぎやかになってたのになぁ～

ひもじくなったら父の元に来ればいい

昨日届いたお待ちかねの革ジャンを羽織って見せて
『いつまでも、ライダースジャケットが似合う親父で居るからな！』
「うん。お父さんやったら行けそうな気がするわ！」
『似合ってるよな！？』
「うん。羨ましい...」(・∀・)ｲｲﾈ!!

切り離されたように母の元を離れて
地球を周る父とドッキング（爆！）
(・∀・)ｲｲﾈ!?




Space Oddity _David Bowie 

ドライブまにあ

　　　　　　　　　日々燦々 /  世にも奇妙な父娘
俺の親父も６９で逝った。
ロック界の巨星　ボウイの曲が響いた。
デビッドボウイ逝く　

どうりで年取るはずや
順番待ちの列にそろそろ並ぶのか...（苦笑）