暑ぅー！
サングラスを外してバケツに水を入れて雑巾を絞る。
いつもの様に墓を拭き、いつもの様に墓花を挿す。
ぐるりっと周りを見渡すと墓が増えて墓地の空き地も
なくなりつつある。
とりあえず念仏を唱える。
南無大師遍照金剛
線香の煙を眺めながらたばこを吹かして辺りの並ぶ墓石を
眺めてるとふと昔のことが蘇って来た。
昔、そう確か盆休みに・・・
最後に家族とおかんで来て俺が写真を撮った辺りに
目をやると、そうだ。あの年、おかんを撮影してたら
遠い目をしてて、もしかしたらそう長くないかもなぁ
なんて思ってた
太ってたおかんが痩せ細って丸顔が細っりとしてて
目が奥目になってて、俺の方を見てるはずなのに
視線は何処か遠くを見てて
その周りを元気な娘たちと嫁さんが笑いながらしゃべってて
カメラ越しに見てるとおかんだけが別の世界に居てた。
車に乗り込んで自宅に戻って溶けそうな夏に
思い出が映像の様に頭に流れて来た。
まったりとした昼下がり、アイスで乾いた喉を潤した。
おいしいなぁ～
ふと懐かしい曲が頭に浮かんだんだ。
I STAND ALONE アキラ～～ぁ！！
呼んでも誰も居ないんだけど（苦笑）
誰も居なくなった。
夏
思い出だけは溢れてて、えらく遠い昔のことの様に思えた。
さて、また歩かなきゃ！
ドライブまにあ
日々燦々 / 誰も居ない夏
明日（未来）へ....
