プロポーズも離婚も俺から...

世界を変えたレコード展を眺めてるとちっさい頃から大人になってからの事を思い出させてくれる。それはその時代に流行歌が有り、その時に好きな曲も有ったからなのか。 俺と嫁さんが海岸で仲睦まじく、後ろから俺が嫁さんをハグしてる若かりし日の二人の写真をまーちゃんが持って居て見せて貰った時、こんなに輝いてた時が有ったなぁー！なんて恥ずかしいやら懐かしいやら。。
嫁さんは目が大きくって浅野温子とか大原麗子に似た顔だったので若い頃は気が強かったとはいえ可愛かったよなぁ～なんて
あの頃はもちろん、嫁さんを幸せにせねばならないと思っていたし、そのつもりだった。
結婚するつもりで貯金を始めた頃に当時乗っていたソアラで事故った。色々有って車は修理せずに売却して結婚資金にし、車は一旦、降りた。
車がない生活なんて免許を取ってから初めての経験だった。
嫁さんを自転車の後ろに乗せて、尻を上げてこいだり。
２ケツして原チャリ乗ったり懐かしい日々が蘇る。
まだ２４歳と２３歳の二人。
あの頃、二人は若かった。

二人で色んな曲を聴いて語ったよなぁ～
２５歳でまなみが生まれた。
借家とは言え川の字になって寝てる頃が懐かしく思える。
２９歳でマイホーム持った。
バブル真っ只中の中で年不相応なでかい家に住んでた。
嫁さんの親父が札束を並べてたのが今は昔。
当時はある種、絶頂だった。
絶頂の中でゆかが生まれた。
だけど、少しづつおかしくなり始めてた。

親父の最期の入院から更におかしくなっていってたような記憶がある。
親父が逝き、母親が逝き...



二人で仲良くやれると思っていた。

嫁さんの態度と言葉、手紙の内容が俺の心を動かした。
愛情がないのなら何故に今まで俺は我慢して来たか...

肘に出来た腫瘍の手術からパニック障害になった嫁さんは薬のせいか年々、人を傷つけて自分の精神状態を保ってるように思えたし、それは娘のまなみにも及んでいたから。

それからそうは時間が掛からずに元来気長でない俺の心の糸が切れたのが自分で分かった。
とは言え、きっと俺に責任があるのだろう。別れてからすっかり病気はよくなっているようだ。
今思えば倦怠期、それを乗り越えて行くのが普通なのかとも思う。

それにしても、愛でなく憎しみを感じてしまうと悲しいと言う気持ちを超えていた。
嫁さんに希望通り、他に彼女が出来たから離婚することを伝えた。
プロポーズも離婚も俺からになった。
出来る事なら幸せにしてやりたい。そんな気持ちもどこへやらで...

まーちゃんと最近、よく話をするのだけど、あのまま夫婦を続けてたら俺はきっと嫁さんに手を出していたろうって言うと妹とは違った母親との繋がりだったので俺の気持ちを理解してくれた。

最初はよりを戻す努力をしてた嫁さん。
当時の俺は家族には、もはや鬼と化して映ったろう。 おかげで仕事に打ち込めてた。

今、

当時の憎しみの記憶すら希薄だ。

最後は炎上した我が家は廃墟の様で灯りの付いてない我が家で一人、食べ寝る毎日が多かった。
まさに誰も居ない我が家。荒廃した部屋、廃墟の様になったマイホーム、家族の中の孤独な状態で約３年暮らした。
自立する嫁を待ち、ゆかの高校の卒業を待つためだったが思い返せば、そんな気遣いは返って仇になったのかもしれない。

見たくないものを見、聞きたくない声を聞き、気が狂いそうな日々が続いたけど、自分が選んだ道だった。ここを地獄にしたのは俺自身。





もうすぐ９年、来年は１０年。
時が経つのは早いものだと感じる。

家族
憎しみ、苦しみ、怒り、憎悪、悲しみ、殺 意

全てが懐かしく

それぞれがそれぞれの幸せを掴むために今を生きてる。
そんな気がした。


人生をドライブする。
そんな気分でお気楽に行こう！

ホント、後悔は...どうだろう？

これからも今まで同様に自分の道を歩いてく



深夜、聴きたくなって聴いたエルビスのマイウェイ。

生まれたからには笑って終わらな損やろ

　　　　　　　　　　　
ドライブまにあ

　　　　　　  日々燦々 /  プロポーズも離婚も俺から...
    
                                    
　あまりに鮮明に記憶が蘇って曲を聴きながらお粗末にも一筋、頬をつたった